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2009年7月20日 (月)

彼らの仕事

 おはよーでござんす。3連休の最終日、ちょっとお天気にも恵まれなかったですね。

 不動産の仲介業をやっていますと、業者間において色々と困ったケースが出てくることがあります。

 結局、仲介業務は、契約をして報酬を頂く仕事で、その間の努力が報われるかどうかは、最終段階にならないと結論を得ないのですね。

 たとえば、Aという営業マンが、ある買い側のお客様から希望の条件を聞き、それに見合う物件を案内し、その中でちょっとだけ気に入った物件があり、親御さんやお友達、兄弟を含め何度もその物件を案内していたと仮定します。

 通常ですと、それだけ案内や商談をしていれば、人間関係ができ、その人から物件を購入するのが自然の流れなのでしょうが、中には、その今までの仕事をすべて水に流し、同一物件を他社さんから購入しようとされる、まことにもって不義理なお客様もおられます。

 世間一般的な常識から考えれば、それだけ仕事をさせてきたわけなので、ましてや仲介業者にとって、それこそが仕事なわけですから、それをないがしろにされると、営業さんの立場がなくなりますよね。

 もっとも、その営業さんの努力が足りないとか、落ち度がある等々の指摘は当然のことと受け止めたとしても、どうしてもそのお客様に聞いてみたいものです。ならば、何故、4回も5回も、同じ物件を同じ担当者に案内させたのかと。

 仙台高判昭48.1.24高民26巻1号42頁 判タ301号184頁には、以下のように判例が出ております。(ちなみに、インターネット上では検索できませんよ。有料の判例集から抜粋しております。)

 買い受けの依頼者が媒介業者に取引条件を提示して売買等の媒介を依頼し、媒介業者がそれを承諾したときに媒介契約は成立する。

 また、上記内容を支持する学説 明石三郎・不動産仲介契約の研究もあります。

 つまり、買い希望のお客様が仲介業者の所へやってきて、予算、希望エリア、間取り、条件等を提示し、「わかりました。探します。」と営業さんが答えた瞬間に媒介契約は成立するということですね。

 他にも、横浜地方裁判所 平成18年2月1日の「仲介手数料請求事件」という判例もでていますので(こちらは、ネットですぐに検索できます。)、参考にしてみてください。

 断っておきますが、別に仲介手数料というお金が欲しいからといって、このようなことを書いているのではないですよ。幸いにして、うちはお金に困ってませんから。

 ただただ、理解してあげて欲しいだけなのです。

 口べたで、どんくさくて、のろまで、スマートでないかもしれないのですが、何とかそのお客様の希望条件にあう物件を見つけてあげたい、その一心だけで、一生懸命、案内という仕事をされている営業さん達の気持を。また、その営業というお仕事で収入を得ることによって、支えられている家族達がいるということを。

 どこから買おうと、仲介手数料は同じやんとお思いかもしれません。

 でも、彼らの仕事をないがしろにだけは、してほしくないと思うのでした。

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「住まい・インテリア」カテゴリの記事

コメント

いいこと書かれますね。
なにか忘れていたのを思い出した気持ちです。
私も大切なのは相手を思いやる気持ちだと思います。

投稿: 乙女 | 2009年7月20日 (月) 17時15分

 ありがとうございます。
 いつまでも、この気持ちで頑張ります。

投稿: のりぞー | 2009年7月20日 (月) 17時45分

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