« コンマ925 | トップページ | 売り物件を考える »

2010年3月 6日 (土)

人間の証明

 『お母さん 僕の麦わら帽子どこへいったんでしょうね』

♪ママぁ~ ドゥユリー メンバー♪

 その男は、あることで悩んでいた。大阪・神戸のベットタウンとして栄える兵庫県西宮市。そこで、ちっぽけな不動産会社を経営する男。中村憲人 年は40歳を少しまわったところだ。

 連日連夜のように続く、夜の接待が、確実にその男の体をむしばんでいるのである。

「ひどい、下痢だ・・・」

 誰に話しかけるわけでもなく、そう男は呟いた。

 一瞬の気の緩みが、悲惨な結果を招くことを、男は誰よりも認識しているのである。

 一日の日課を始める為に、男はデスクに腰かけ、ゆっくりと愛用のセブンスターに火をつける。

「しかし、本当に、ひどい下痢だ・・・。」

 口元から、ゆっくり煙を吐き出しながら、男は、またつぶやくのであった。

 男には、過去に何度も苦い思い出があり、ふと、それが頭をよぎる。

 そう、あの時も、ひどい下痢の時だったのだ・・・。

 気象庁によると、昨日は、一年の中で、一番花粉が飛ぶ日だったらしい。しかし、その男の目には、花粉を認識することができない。

 3本目のセブンスターに火をゆっくりとつけた時、花粉は確実に男の鼻腔を浸食しはじめたのである。

『ハッ、ハッ、ハックション!!』

『ビチャ・・・。』

・・

・・・

「フッ、お母さん 僕の麦わら帽子 どこへいったんでしょうね・・・。」

 冷たいでんぶの感覚を肌に感じながら、男の口から出た言葉は、なぜか人間の証明のあの有名なセリフだったのである。

 しかし、男はあわてることはなかった。なぜなら、男には経験があったからである。

 そう、あの時も、こんな荒れ狂う空模様のような、ひどい下痢の時だったのだ。

 男は、冷静に対処をした。軽く、イスから腰を浮かした中腰の態勢になり、おもむろに受話器をあげたのである。

「森本さん(事務員さん)、悪いんやけど、となりのローソンに行って、男性用のトランクス買ってきて!」

「社長!?どうされたんですか?」

「いいから!何も聞かずに、トランクス買ったら、玄関開けて、ほり込んで!部屋に入ってきたらあかんよ!」

「・・・はい・・?」

 森本さんへ。Mサイズのトランクスは、まだのりぞーには締め付けがきついっすよ。

 みんな!!下痢の時は、油断したらダメだぉヽ(´▽`)/

今日の教訓:『油断大敵』

|

« コンマ925 | トップページ | 売り物件を考える »

「住まい・インテリア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« コンマ925 | トップページ | 売り物件を考える »